Create&crusher(裏那)の独り言:波乗りトレード実践録+α

このブログは自分がネット見掛けた下山敬三氏トレード手法『波乗りトレード』を実際に用いての経過内容で有る。補足で日本経済に関しても

緊急更新:静岡2区伊林たつのりの財政に対する見解

昨日のブログの更新から半日も経って居ないが、急遽、自分が在住する静岡2区自民党議員の伊林たつのりのブログを見掛けたので覗いて見た(尤も、更新されたのは4日前だ)が、まあ、色々ツッコミどころが見受けられたので(これは伊林たつのりに限らず、財政拡大派の提言も含めて)本日急遽更新する形でこれを公開するので、静岡2区にお住いの自民党支持者の方は宜しければ是非参考にして貰えたらと思う。

以下は伊林たつのり参議院議員のブログ。

財政に関する議論真っ向勝負! | 井林たつのりオフィシャルブログ「一生懸命。」Powered by Ameba (ameblo.jp)

『(前略)日本は国債をいくら出しても大丈夫!国民が買うから!

 

という意見に

 

「国会議員や閣僚の資産公開で国債資産は些少。これが本音だし、すべてを物語っていませんか?」
 

と申し上げました。

激しい意見を言う、議員たちが嫌な顔をしていました。

 

でも、そうじゃないですか?

 

大丈夫なら、買えばいいのに。買わない。

 

 

少子高齢化が激しい日本で、株式保有以上に

 

政治家の優先度が低い国債

 

それで、いくら発行しても大丈夫はないですよね(後略)』

先ず、ここでは伊林たつのりは大きな誤解と言うか勘違いをして居る。

一つは『預金が一つしか存在しない』と、捉えて居る点と、もう一つ、これは兼業投資家の自分からツッコミを入れさせて貰うと『金融リテラシーが完全に欠落して居て、何より所得が増える見込みが無い中で、何故、国民が国債を買い入れると言うのか?。更には、国債(個人国債)は最低1年間は基本換金(売却)出来ないと言う事実を無視して居る』と言う事に有る。

先ず最初の部分(まあ、これは、財政拡大派の反論にも問題は有る点は否めないが)。

>「国会議員や閣僚の資産公開で国債資産は些少。これが本音だし、すべてを物語っていませんか?」

これに対しては、自分はみずほの株主議案の中でもツッコミを入れたが『株主ですら金融リテラシーが欠落して居るのに、政治家がそんな物を持って居るとは到底思えないが?』と、自分的にはツッコミを入れたいし。

>でも、そうじゃないですか?

 

大丈夫なら、買えばいいのに。買わない。

 

 

少子高齢化が激しい日本で、株式保有以上に

 

政治家の優先度が低い国債

 

それで、いくら発行しても大丈夫はないですよね

これに関しては『国債は幾ら出しても大丈夫。国民が買うから』と、反論した(失礼な言い方にはなるが)財政拡大派の無知振りも問題では有る(こう反論したら伊林たつのりの様な反論が返って来るのは当然で有る)が、自分が反論するならば

『貴方は(財政拡大派も含めて)政府が発行した国債を先ずは何処が購入するのかも、更にはどの預金で購入するのかすらも分かって居ないし、国債全体の保有率も理解して居ない。我々、民間が購入する国債は、既に金融法人が政府から購入した物だし、更に言えば、幾らでも発行しても大丈夫等とは貨幣観を理解されて居る方々(積極財政派)も述べては居ない。その国の生産力(供給力)が許す限りに置いてが正しい』

と、返すよ。

とは言え、最後の部分。

>しかし、PBとかB/Cはよくないと申し上げました

PBにこだわるあまり、柔軟な景気対策が出来ない

 

B/Cを始めてから地方の人口減少が始まった。

 

違うことを考えるべきだと申し上げました

PB(基礎的財政収支)黒字化に拘る事は良く無いと言う見解を示して居た点に限っては評価は出来る(事実、PB黒字化に拘ると言う事は、個人を益々貧困へと向かわせる現状に置いてはそれこそ、日本衰退させる事を目標にするのに等しいので、伊林たつのりのこの発言自体は正しい)。

尤も『違うこと』と言うのが、国債発行に対する彼の反論を見ても、『ゼロサムトレードオフに囚われて居る』のが見え見えの為、『収束した後の増税と言う形での提言』に向かうのは想像に難くない。

自分が伊林たつのりに言いたい事は

『PBに拘る事は良く無いと発言した事に関しては正しいし、そこは評価出来る部分では有るが、財政拡大派の反論に問題が有るとは言え、国債発行して政府が歳出拡大出来ると言うのは、国債が発行しても国民が買うからでは無い。何より、ここで言う国民と言うのは、金融法人の事だし、更に言えば長期金利(利回り)が、未だに低いからで有る。つまりは貴方自身も又、貨幣は有限で有ると言った金属主義(商品貨幣論)に囚われて居る。個人や非金融法人が買うから国債を発行しても大丈夫では無い。慢性総需要不足に有り、その中で供給力が充分に存在するから国債を発行して歳出拡大に向かっても問題無いと言う話で有るし、何より、自らの失政で今の状況を招いて置きながら、歳出拡大を躊躇する事の方こそ、日本の供給棄損を招き、経済崩壊を招きかねないし、更には将来世代に対するツケを与える事にもなり、それこそ、財政健全化を目指す為に緊縮を推し進めたい方々が言う、道義に欠ける行動と言わないか・・・?』

と、言う事で有る。

それにしても、ブログの中でも伊林氏がポロっと漏らして居るが

>株式保有以上に政治家の優先度が低い国債

と、言うのを見た時に

『へえ~・・・。何故、国会議員が消費税増税と入れ替わる様に法人税減税を繰り返すのかが、自分には分かった気がするわ。自国や同胞を救済するよりも、己の金融資産を増やす事による利己を優先したと言う事ね?。それなら、これまで数々の自由貿易協定にも賛成票を投じたのも頷けるよ(#^ω^)』

と、感じたのが嘘偽り無い感想で有る。

尚、B/Cとは何かを調べて見たら

>費用便益比(B/C)が1以上であれば、その事業は妥当なものとされる

で、『経済的効率』と『財務的効率』が有るが、恐らく、日本で重視して居るのは『財務的効率』で有ろうと推測出来るが、確かに、これに拘り過ぎて居たら、やるべき必要が有る公共事業すらも疎かになる可能性は充分に有り得るので、B/Cの下りに関する伊林たつのりの見解も正論で有ろう。

後はやっぱり貨幣観が誤って居るから、彼が提言する政策は『何処かの予算を増やす代わりに何処かの予算を引っ張って来る(或いは増税する)と言ったゼロサムトレードオフ』になるのは想像に難くないと言う事で、彼には是非とも、現実のデータに基づく貨幣観を理解して貰いたい物だ。ブログの内容を拝読する限り、貨幣観を理解出来て居るとは自分には到底映らないからね。