Create&crusher(裏那)の独り言:波乗りトレード実践録+α

このブログは自分がネット見掛けた下山敬三氏トレード手法『波乗りトレード』を実際に用いての経過内容で有る。補足で日本経済に関しても

10/4株式トレード経過

本日の結果。

本日終値:883円60銭(前日終値+3円20銭)。

 

本日の新規注文及び返済注文は見送り。

 

現時点での保有建玉及び含み損。

8/15約定792円1200株売建玉分:112494 円。

9/10約定872円1200株買建玉分:-11267 円。

10/2約定904円50銭1200株売建玉分:-24525 円。

含み損総計:76702 円。

 

パナソニック日証金 貸借取引残高(10/4速報)。

貸株残高:22200株(前日比+15900株)。

融資残高:278400株(前日比-3900株)。

差引残高:+256200株(前日比-19800株)。

貸借比率(10/4速報)12.54倍。

逆日歩(10/3確定分):無し。

 

・・・と、言う訳で本日は以上の様な結果となった。朝方こそ円高基調や前日の米国株安の影響で売り優勢になったが、一巡後はプラスに転じ、後場に掛けて上げ幅を広げたと言ったところで有る。

来週以降がどう動くのかは内心読めない(本日発表の米国の結果がどうなるか次第とは映る)が、引き続き市場の動きを見て行きたい。

 

 

 

 

さて、ここからは経済の話では有るが、良く『国の借金が大変だから、借金は返して行かなければならない!』と、国家財政を家計簿思考で捉える方がまだまだ見受けられるが、我々反緊縮勢からすれば、『所謂国の借金(正確には一般政府負債)を税金で返したら、その分、反対側で国民の資産も減る』と、理解しては居るが、果たしてこれをどう分かり易く説明するべきかは、反緊縮勢の方々に置いては頭を悩ませている側面も有るかと自分は感じる(正直自分もどうすれば理解出来るかと思う)が、「それなら、『若し仮に政府が借り換えでは無く、国民の税金から一般政府負債(国債含む)を返済したら、お金の動きとしてはどうなるか』を数値化して見せたらどうか?」と、思い、現在日本の貨幣の動きを用いて説明をして見たい(自分自身、まだまだ学ぶべき点は有るので、不足して居る点が有れば是非とも御意見を頂きたい物で有る)。

ここでは、仮想の国「ニホン」を想定し、用いて居る貨幣は「エン」と仮定し、政府・金融機関・国民の資産額は以下の通りとする(ここでの中央銀行は貨幣を動かす役割とする。尤も、政府と金融機関で準備預金を保有して居る分は中央銀行の負債では有るのだが)。尚、政府・金融機関・国民の資産は、預金と国債のみと仮定し、各々の口座の資産と負債の変化は最初の状況から加算を緑で、減算を赤で記載して居る。

ニホン政府の貸借対照表(以下BS)。

資産:準備預金:50兆エン。

負債:ニホン国債:50兆エン(全額金融機関が保有)。

中央銀行のBS。

資産:無し。

負債:準備預金:100兆エン(ニホン政府保有+金融機関保有)。

金融機関のBS。

資産:100兆エン(準備預金50兆エン+ニホン国債50兆エン)。

負債:50兆エン(国民の現金預金)。

国民のBS。

資産:現金預金:50兆エン。

負債:無し。

 

ここで、政府が国民から10兆エンを税金として徴収すると以下の様になる。

ニホン政府のBS。

資産:準備預金:60兆エン(国民から徴収した税金10兆エンが加算)。

負債:ニホン国債:50兆エン。

中央銀行のBS。

資産:無し。

負債:準備預金:100兆エン。

金融機関のBS。

資産:準備預金40兆エン+ニホン国債50兆エン(ニホン政府は準備預金口座しか保有して居ない為、金融機関の準備預金が徴税額で有る10兆エン減る)。

負債:国民の現金預金40兆エン。

国民のBS。

資産:現金預金40兆エン(ニホン政府に税金として徴収され、10兆エン現金預金が減る)。

負債:無し。

 

ここで、ニホン政府が国民から徴税した税金分でニホン国債をその分で返済すると以下の通りになる。

ニホン政府のBS。

資産:準備預金50兆エン(徴税で得た10兆エンを国債償還に充てる)。

負債:ニホン国債40兆円(金融機関に10兆エン返済した為、負債額が10兆エン減る)。

中央銀行のBS。

資産:無し。

負債:準備預金:100兆エン。

金融機関のBS。

資産:準備預金50兆エン+ニホン国債40兆エン(国債を償還した10兆エンがニホン政府に移動し、その分、ニホン政府の10兆エンが移って来る。尚、ニホン政府に戻った10兆エンのニホン国債はニホン政府が返済義務は果たした為、その額の国債は文字通り消滅する)。

負債:現金預金40兆エン。

国民のBS.

資産:現金預金40兆エン。

負債:無し。

 

・・・如何だろうか?。

まあ、実際の話、現実世界に置いては政府も含めて、BSの内訳はもっと複雑な分類にはなるのだが、比較的分かり易い形で説明した物の、最初に記載した額からの変化を見て、『政府が国民から徴収した税金から国の借金(一般政府負債)を返済すると、確かに政府の負債は減るが、その時、国民の資産はどうなるか?』を。

ハッキリ言って『現在の貨幣生成の理論に置いて、国の借金を税金で返済すると言うのは、普通に国民の資産を減らすだけの話でしか無いし、然も積極財政に置いて国債発行を忌避し、財政均衡を妄信するとか、普通に国は衰退して滅びろと言って居るのも同然なのだが?』と、言う話で有る。

(次回の更新の際には、政府が国債を発行すると、どの様な経緯で貨幣が動くのかの説明を掲載するのも良いかも知れないな)。